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光り届かぬ場所よ、漆黒の宇宙よ、でも、0.0003mmの条光があれば、そこに希望はあるはず。
人類が、その増えすぎた人口を、宇宙に移民させるようになって すでに半世紀。
人々は月と地球の間の軌道に、数百の「サイド」と呼ばれるスペース・コロニーを配置しそこを第二の故郷としていた。
UC(ユニバーサル・センチュリー)0079年1月3日
地球からもっとも遠い宇宙都市サイド3は、ジオン公国を名のり地球連邦政府に対し、独立戦争を挑んできた。
人類史上初めての宇宙間戦争が、ここに幕をあげた 。

時、同じくユニバーサル・センチュリー0079年3月、戦争が激化する中、月面ルナ・ベース基地でひとつの発見が成された。
地球の海水魚、マグロ、カツオの一部の種類に脳波で会話する能力があるという事である。
もともと、イルカにはその能力があると思われており、その研究ははるか昔からなされていたのだが、成果は思わしくなく、そもそも、そんな事は無いのではないかと、研究は袋小路状態であった。
そして、それは、ほんとに偶然であった。
たまたま、ある研究者が腹が減った、ほんとに腹が減った、どうしようもなく腹が減った。
でっ、研究用のカツオを食おうと思い立ってしまったのである。
水槽から網で捕まえようとした時、それは起こった。
彼の脳の感覚に直接語りかけてきたのである。
「食わないで下さい!食わないで下さい!食わないで下さい!私はあなた達の言葉がわかります!」
「えっ??????誰?誰?」
「私です、あなたの目の前の水槽にいる、カツオです!」
「あっ???カツオ?」
急遽、更に詳しい研究がなされ、脳波で会話する以外に、相手の脳波を読み取り直ぐ会話できる優れた言語解析能力がある事が、発見されたのである。
それは、それは、全人類を巻き込んだ、オリンピック、ワールドカップ、三社祭、お祭り騒ぎであった!
人以外に、言葉を解す生物の大発見である!

そして、それが、戦争終結に大きな役割を果た!
とっ、言う事は何処にも触れられていない、、、??

しかし、、、、困った事もあった、すし屋である、、。
マグロ、カツオ等の人気ネタが、握れなくなったのである、、。
そのあたりの、高級ネタを中心にしていた、高級すし屋が潰れるのは数知れず、、、、。
かろうじて、お子様ネタを充実させていた、私も大好き!回る、おすし屋さんがかろうじて、生き残ったのである。
でも、その話はまた今度と言うことで、、。

本題にもどります。

その後の研究の成果により、マグロ、カツオの優れた言語解析能力を、深宇宙探査計画に利用できないだろうか?という、話が持ち上がった。
ようは、エイリアン探しである、もし、もしも、エイリアンに遭遇した場合に、その言語解析能力を利用して、コミュニケーションを図ると言うのである。

ユニバーサル・センチュリー0119年7月。
初めてその能力が発見されてから、40年の時を経て、初の有人&魚深宇宙探査計画が発動された!

そして、これは、そんな、深宇宙探査宇宙船「カツトロン1世号」での出来事を綴ったお話しである。



!ピー!ピー!
!緊急警報!緊急警報!
!E3-22エリア!E3-22エリア!E3-22エリア!
!浸水!浸水!

「おいおい、またかよ~、こんどは何処だって??何E3-22エリアですか、、。あっ、俺の部屋じゃん!あら大変!」

「え~??何??、何処?また水漏れですか~」

「何、のん気に返事してんねん!その通り!、はよ元調べんかい!」

「へい、へい、E3-22エリアね~、、。しばしお待ちを~、、おんゃ~、、ああ、こないだ、サメがぶつかったとこやね~、マニュピレータセット。修理開始、、、。排水ポンプ始動。」

「また、あいつか!どうしょうもね~な、あのサメ何とかならんのか?」

「でも~、でも~、、大切なお友達ですもん、、。」

「まあ、そうなんでしょうけど、、、、他にもたくさんお友達いるでしょう?あのサメ大きすぎるじゃない」

「そんな事いうの・・・・・・。だっていい子ですよ。ちょっと大きいだけでしょ!あっ、目も悪いけど」

「あのね~、これで何回目の浸水だと思ってるじゃ!木星ガニメデ基地を出発してから、3678回目の浸水騒ぎじゃ!」

「まあ、まあ、そのつどちゃんと修理してるでしょ!それに、そんな大きな被害なんて無いでしょうが」

「サメ、、サメ、、食ってやる!!フカヒレスープ!!フカヒレスープ!!フカヒレスープ!!にしてやる!」

「あらま、、、少々ネジが外れましたかな??」

「えいぃぃ、うるさいわ!!だいたい何で、お前ばかりたくさん魚の友達つれて乗ってんだ!俺、俺、俺なんか一人ぼっちでづーとだぞ、、う~ん、、しく、しく。。」

「だって、狭い水槽の中、一人っきりじゃ寂しいだもん。それ言ったら、お偉いさんが許してくれただもん~!」

「え~い、、またまた、うるっさいわ!!お前のせいでな、この船には、直径100mのドーナツ型水槽(お魚100匹、珊瑚30種類、海草25種類、海老150匹、蛸5匹、イカ10匹、貝数知れず)って余計なものがくっ付いてるんぢゃ!狭いか?狭いか!俺の部屋なんか6畳一間だぞ!!しかも、海水500t!それだけで、十分にこの船は重たくなっちょるんや!、俺の荷物はそのせいで、100分の1に減らされたんじゃ!!これ以上ぐだぐだ言うと、海水抜くぞ!」

「おぉ~!!抜いてみ~!!抜いてみ~!!俺が死んだら、この探査計画事態もおしまいぢゃ!お前一人で何ができる?何の言葉も解らんくせに!」

「うぅぅぅ・・・・、えぃ!うるさいわ!今日はもう寝る!、ちゃんと水槽修理しておけよ!」

「ふん!言われんでもやるわ!、海水が無くなったら、生きていけんさ!」




などと、カツオと楽しい?口論しながら、果てしない深宇宙、探査の旅は続くのである。



つづく・・・・?
by katuo0076 | 2004-05-22 12:45
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