たらこたらこたっぷりたらこたらこたらこたらこたらこだよう~♪
鳴り響いた携帯電話。
嫌な予感が胸をよぎる。
「モシモシ」
「……」
「モシモシ、誰?」
「修二……」
「彰!彰か?どうした?」
「……」
「どうした、彰!」
「……」
「彰!!!!!」
「情けないぜ助けてくれ、例の奴等に追われてるんだ」
「何だって、例の奴等って?」
「もうダメかもしれないミ・アミーゴ」
「何を言うんだ。彰!大丈夫だ今から行く」
プツ。
ツーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。
「彰っ!!!!!」
二人を裂くように電話が切れた。
SI 俺たちはいつでも二人で一つだった地元じゃ負け知らず そうだろ♪
SI 俺たちは昔からこの街に憧れて信じて生きてきた♪
*
辿り着いた暗い路地裏。
じゃがみこんだあいつがいた。
「彰……」
「修二……」
「間に合わなかったみたいだな、ごめんな」
「やられちまった」
「大丈夫か?」
「あの日交わした例の約束守れないけど」
「えっ?何か約束したんだっけ?」
「でも、修二。お前が来てくれて嬉しいよ」
「ああ、もう喋るな」
「ああ……」
「医者へ行かなくては」
震える手の平を強く握った。
SI 俺たちはあの頃辿り着いたこの街で全てが手に入る 気がした♪
SI 俺たちは昔からこの街に憧れて信じて生きてきた♪
*
「でも、修二」
「なんだ?」
「例の奴等がまだこの辺りにいるはずなんだ」
「何、まだ例の奴等がいるのか」
「ああ、おそらく」
その時突然!
暗闇からっ!
「ラッセーラー、ラッセーラー、ラッセーラー、ラッセーラー」
「あっ!お前はっ」
「そう、わたしはっ!」
「クロマティ」
「巨人でそんなにホームラン打ってない!」
「キョロちゃん」
「金なら1枚銀なら5枚!」
「シロちゃん」
「色違い!」
「ブラックちゃん」
「英語で呼ばないで!」
「黒川」
「本名で呼ぶな!」
「赤ちゃん」
「もう、卒業した!」
「だとするとっ?」
「いつも元気な
クロちゃんです!!」
っか、例の奴等ってっ。
クロちゃんかよっ!!
「なんで?彰に、こんな事を!」
「だっってっ、だってっ、だってっぇ~」
「だからなんだっ!」
「だってっぇ~彰ぅ。
キャバクラ連れて行ってくれるって約束やぶったんだもん!」
っか、例の約束ってっ。
キャバクラかよっ!
*
なぜだろう思い出した景色は旅立つ日の綺麗な空♪
抱きしめて~♪