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ほんとうに聞きたいことがきけるとき夕日はもっと赤いのだろう。
 ●宮内洋:仮面ライダーに変身してツチノコに対抗?松嶋初音と探検隊結成。
「仮面ライダーV3」の風見志郎役などで知られる俳優の宮内洋さんが隊長、グラビアアイドルの松嶋初音さんが隊員となり、UFOやツチノコなど国内の不思議な現象の存在に挑むドキュメンタリー番組「宮内洋探検隊の超常現象シリーズ」の結成式が18日、都内で開かれた。宮内さんは70~80年代に人気を博したテレビ番組「川口浩探検隊」を引き合いに出して「川口浩探検隊はやらせがあったという話もありましたが、私はうそはしない。川口浩には負けちゃいかん。おれは宮内洋だ!」と気合十分。番組内では、ツチノコに襲われるという設定もあり、「襲ってきたら変身ポーズをとろうか」と燃えていた。



*



 「な、なっ、なんだとっ!!」

藤岡は、そう叫ぶと、読んでいた新聞を破り捨てた。

V3の、V3の、V3のくせに!俺をさしおいて探検隊だと!!」

 そう、初代仮面ライダー藤岡弘、は水曜スペシャル探検シリーズでおなじみ、初代探検隊長・川口浩の後を継ぐ、由緒正しき正真正銘の探検隊長なのである。藤岡弘、探検隊はこれまでに6度の探検を行っており、ファンの間では隊長を務める藤岡の勇気ある行動、隊長にふさわしい発言は常に語り草なのである。しかし、2005年3月19日に第6弾が放送されて以来「藤岡弘、探検シリーズ」は放送されていないのだ。

 「しかも、しかも、しかも、『川口浩探検隊はやらせがあったという話もありましたが、私はうそはしない。川口浩には負けちゃいかん。おれは宮内洋だ!』だとっ!だとっ!だとっ!だとっ!だとっ!」

がっちゃんアアンン!!!!!!!

激昂した藤岡弘、のライダーキックが、机の上の花瓶に炸裂する。

 「ふざけな!やらせがあっただと!川口浩探検隊を愚弄するのか!しかも、今、その由緒正しき正真正銘の探検隊長は、この俺、藤岡弘、だ!その事には一言も触れていない!&グラビアアイドルの松嶋初音が隊員だと!ゆるさん!仮面ライダーV3・宮内洋!!」

藤岡は、そう叫ぶと、ケータイを取り出し。テレビ朝日水曜スペシャルプロデューサーへ連絡を取った。



*



 「あ~モシモシ、プロデューサー、藤岡です。そう、そう、初代仮面ライダー&探検隊長の藤岡弘、です」

「プロデューサー、お願いがあるんだけど」

「2005年3月以来やってない「藤岡弘、探検シリーズ」またやりたいんだけど」

「そう!そうよ!宮内の奴は許せないでしょ。しかもV3だし」

「あ、まっ、V3の件は、私的な事かな?」

「いや、でも、UFOやツチノコでしょ。やりつくしたネタだけどさ」

「やっぱ、グラビアアドルってところが」

「だから、こっちは、もっとスリル&驚愕&スペクタルな探検で」

「そうそう、海外に行かなきゃ、海外!海外!海外!」

「あのさあ~、プロデューサー♡」

「そこで、俺、考えたんだけど♡」

「藤岡弘、探検シリーズ待望の第7弾!!某国、北東部、咸鏡北道吉州郡豊渓里の秘境に隠された超極秘マル秘秘密の横穴に緊急潜入つうのはどうかな?」

「ほら、今、ほっとだし」

「潜入するのにさ、深夜の日本海を改造武装マグロ漁船で突っ走ってさ」

「そこだけでも、いい映像撮れると思うよ」

「そして、上陸は、ミッションインポッシブル&007にしてさ!」

「更に、藤岡弘、探検隊が超極秘マル秘秘密の横穴の奥に見たものは!!」

「じゃじゃああんんんん!!」

「どうよお~!スリル&驚愕&スペクタル!UFO、ツチノコ、グラビアアドルなんかめじゃないでしょ」

「はあああっ、危険っ」

「っか、探検に危険はつき物」

「ええ~っ、国際問題になる」

「この藤岡弘、探検隊長。そんな事でびびるような奴ではない」

「そういう問題ではないって」

「たのむよ~、プロデューサー、お願いぃ!!」

ガチャ!ツーーーーーーーーーーーーーーーー。

「ちっ、切りやがった。根性なしのプロデューサーめ」

「さて、どうしたもんか……」


テレビ朝日水曜スペシャルプロデューサーに断られ、途方に暮れる、藤岡弘、探検隊長であった。



*



 とっ!その時であった!!




 「ほほほほほほ!お話は全部聞きました。わたしがなんとかしましょう!」

事務所の隅の暗闇から突然の声が。

「お、は、おつ!おまえは!」

「そう!わたしは!」

「クロマティ」

「巨人でそんなにホームラン打ってない!」

「キョロちゃん」

「金なら1枚銀なら5枚!」

「シロちゃん」

「色違い!」

「ブラックちゃん」

「英語で呼ばないで!」

「黒川」

「本名で呼ぶな!」

「赤ちゃん」

「もう、卒業した!」

「ということは!」



「いつも元気なクロちゃんです!」








またかよっ!(陰の声。






*





 「おまえは、嫌いだ!」

突然のクロちゃんの出現に動じることなくきっぱり言い切る、藤岡弘、。

「きゃっぁ~なんでぇ~、なんでぇ~」

「おまえは、某番組で、俺の入れたコーヒーをマズイと言った」

「えぇ~、きゃぁ~、あれぇ~、そんな事まだ覚えているのぅ~」

「そうだ、俺は、執念深いのだ」

「きゃあ~、許してぇ~、だって、あれぇ~プロデューサーにそう言えってぇぇ~」

「ほんとうか!」

「ほんとぅ~、クロちゃん、ウソつかなぃぃ~」

「ならば、許そう!」

「あらぅ、あっさりぃぃ~」

執念深いが、気持ちの切り替えも早い、藤岡弘、であった。


 「ところで、クロちゃん。何とかしてくれるって言うのは本当か?」

「うん、クロちゃん、キャバクラで、政界の人とかぁ~、財界の人とかあぁ~にたくさんコネ作ったから」

「そのコネを使ってこの企画を実現させると」

「そうそうぅ~」

「だが、何故?冒険がしたいのだ?」

「クロちゃん、ほんとうわぁ~、お笑いぢゃなくて、歌手になりたかったのぅ~、そして、その次にアクション俳優にもなりたかったのおぅ~」

「なるほど、この企画だったら、アクション俳優の道も開けるかもしれないと」

「そうっぅ~そうぅ~、クロちゃん、もう安田大サーカスなんかにいたくないのぅぅ~」

「厳しい道だぞ!」

「うんぅ、クロちゃんがんばるぅ~!」

「そうかっ!ぢゃ!行くぞ!」

「あぁっ、まってっぇ~!!!」





*





*





 「着いた!ここが最深部だ!」



っか、早っ!(陰の声。





「きゃぁ~っすごぃぃ~!この、まあるぃ物はなああにぃぃ~かしらぇ」

「さあ~、その謎を藤岡弘、探検隊は、解明しなくてはならないのだ」

「あぁ~そうねぇ~そうぅ、そうぅ」

「クロちゃん。ちょっと、この場所で見張りをしていてくれ」

「あっ、はあ~ぃぃ」

「俺は、ちょっと撮影機材の確認をしてくる」

そう言うと、藤岡弘、隊長はトンネルの出口の方へと消えていった。



*



 「きゃあ~っ、それにしてもっ、秘密のトンネルの奥がこんな風にぃなってたなんてぇ~」

「きっとっ、これが放送されたらっぁ~、クロちゃんもうっ!立派なっ!アクション俳優!うふっ♡」



 とっ、その時であった。


がああああああああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。


最深部と出口を繋ぐ少し狭くなった部分の上から鉄の扉が下り始めた。

「きゃっっ!きゃっ!何っ!何っ!何っ!!」

「何でっ、扉が閉まるのっぅぅ」

「きゃあぁ~、クロちゃん、閉じ込められちゃうっ!」

「藤岡隊長ぅぅ~!藤岡隊長ぅぅ~!」


「タスけてぇ~!!!!」





*





*





 ●臨時ニュースをお伝えします。日本時間、12:30頃某国がまた実験をとりおこなったようです。東アジア大学地震観測所によりますと。某国、北東部、咸鏡北道吉州郡豊渓里辺りにおきまして、M6.4の局地的な揺れが観測されたようです。現在もっと詳細な情報を入手するために関係各機関に問い合わせを致しております。

 たった今入りました情報です。
某国を監視するため長極秘衝撃音偵察衛星に実験の瞬間の衝撃音が記録されたという事です。
えっ?
なにっ?
なっなんとっ!!
その衝撃音の直前に、なんと!日本語らしき言葉が記録されていると言う事です。
はっ!
ぇっ!!
その言葉はっ!!


「いつも元気なクロ……」


とっ、聞き取れると言う事です。
どうも、途中で言葉が途切れてしまっている様で、全文は判別しないようです。
この件につきましては、詳細がもっと判りしだい再度お伝えします。

臨時ニュースをお伝えしました……。
by katuo0076 | 2006-10-20 12:42
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