地上の星。
トラバでボケましょう2008夏秋 レベル7お題発表「工場と微笑」さまよりトラックバック。

お題:

おっと、思いっ切りつまずいて転んでしまった。
ん? なんだ、この穴は?



*


 いつもの月曜日のことだった。
朝おきて、
いつものように、
彼が、
会社に出かけようと玄関を出た時だった。
玄関の前に今までなかった穴があいていて、
彼は、思いっ切りつまずいて転んでしまった。

 「いてててて……。ん? なんだ、この穴は?」

 「昨日までは、こんな穴なかったはずだが……」

 彼は、不思議に思いまわりを見回した。
すると、なんと言うことだろう、まわりじゅう穴だらけだった。

 「え?なんだ、このたくさんの穴は?」

 大きさはさまざまだが、
とにかく、
たくさんの穴がまわりじゅうにあいていた。
車は穴をよけながら走り、
(不運にも、大きい穴に落ち込んだ車もあったが、
通勤、通学する人々は、
その穴を飛び越えながら、
(不運にも、飛び越えきれなかった穴に落ちた人もいたが、
駅への道を忙しそうに歩いていた。

 「ううんと、なんだか判んないけど、穴をよけながらでも駅まで行かなくては」

 やはり、
とてもまじめな日本人的彼はそう言って、
駅までの道を穴ぼこを避けながら歩き始めた。


 と、
そ、
そ、
その時だった。

「はははははははははははははは!!!」

空から高らかな笑い声が響いてきた。

「驚いたか!地球人どもよっ!!!!!!」

「えっ?今度は何だ?」


 彼が空を見上げると、
そこには、
とても典型的なアダムスキー型UFOの窓から身を乗り出した、
とても典型的な宇宙人の姿をした宇宙人がいた。
そして、
その宇宙人は続けて流暢な日本語でこう言った。

 「わたしは、遥か3980億光年先のはくちょう座網状星雲NGC6992-5系第5惑星アナホルンナーから地球を征服にやってきたアナホルン星人である」

 「はっ?地球征服。第5惑星アナホルンナー、アナホルン星人?」

 あまりにも、
唐突だが、
よくあるような、
安直なネーミングに、
彼は、
ほんの少しだけ驚いた。

 そんな彼のほんの少しだけの驚きをまったく無視して、
唐突に、でも、安直なネーミングで現れ流暢な日本語を話す、
遥か3980億光年先のはくちょう座網状星雲NGC6992-5系第5惑星アナホルンナーから地球を征服にやってきたアナホルン星人は、こう続けた。

 「地球人どもよ聞くがよい!わたしに、わたしに従わないと、この地球をガンマ線バーストチャンドラセカール限界により、バルマー系列に属する輝線を用いエネルギー準位10.2eVにある電子軌道 (量子数2) にそれよりもエネルギー準位が高い軌道から電子が遷移したことにより放出された光子に由来する量子数3の電子軌道から遷移した電子を持って最もエネルギーが小さく(波長が長く)、Hα線に属し、量子数4からの電子はHβ線、量子数5からの電子はHγ線に相当する光子を放出しえる、量子数1への遷移、つまり基底状態への遷移によって放出される光子によって、バルマー系列による光子よりも高いエネルギーをもつ遷移による輝線をライマン系列を量子数3への遷移によって放出された光子で可視光よりも波長が長くなる量子数4への遷移によるブラケット系列、量子数5への系列をプント系列を使い。ええと、あまりに長いので、通称アナホルン光線で穴ぼこだらけにしちゃうぞよ」

 「えっ?アナホルン光線(前半の意味不明の部分は判らなかったが)
そうかこの穴は、あの宇宙人があけた穴だったのか」

 あまりにも安直でストレートな通称に、
へきへきしながらも、
彼は、
瞬時に、
このたくさんの穴の意味を理解した。

 「ええと、こんな展開ってありですか?」

 なんとなく、
書いてるひとにつっ込まれている気もするが、
きっと、きっと、きっと、
彼はとてもとても冷静なひとなのだ。
と思う(おそらく、たぶん。


 だが、まわりはパニックになっていた。
そりゃまあ、
なんにしろ、
まがりなりにも、
宇宙人の地球侵略である。
(なるべくならそんな展開が望ましいし。
まあ、
あまりにも、
安直なネーミングではあるのだが……。
(っか、そんな展開にしているのでしょうが。
(ええ、まあ、そうですが……。

 女子高生が叫ぶ。

「きゃーーーたすけてーーーー!」

「なっなに、アナホルン星人!!」

おやじも叫ぶ。

「わたしに、穴をほらないでーーーーー!!」

オカマも叫ぶ(何。

「穴きらい!」

穴嫌悪症のひとも叫ぶ。

「穴こわい!」

穴恐怖症のひとも叫ぶ。

「ええと、わたしは、ANAに勤めているのですが」

羽田空港。ANA旅客機整備部。主翼整備担当も叫ぶ。

「ANAもこわいーーーーーー!!」

飛行機恐怖症も叫ぶ。

「明日から、JALにする!!!!」

JALのすっちーが叫ぶ。

「ぇえと、関係ないでしょ」

「何、お前はアナホルン星人のまわしものかっ!」

「あ、いや、ANAに勤めているですが」

なんとなくANAとJALが混乱する。

「ええいい!穴だかANAだか知らんがっ!」

「とにかくたいへんだーーーーーーーー!」

「警察を呼べ!」

「いや、自衛隊だ!」

「科学特捜隊だっ!」

「いや、地球防衛軍だ!」

わーわーわーわーわーわーわーわーわーわーわー!!
ひーひーひーひーひーひーひーひーひーひーひーひー!
わーわーわーわーわーわーわーわーわーわーわー!!
ひーひーひーひーひーひーひーひーひーひーひーひー!
わーわーわーわーわーわーわーわーわーわーわー!!
ひーひーひーひーひーひーひーひーひーひーひーひー!
わーわーわーわーわーわーわーわーわーわーわー!!
ひーひーひーひーひーひーひーひーひーひーひーひー!
わーわーわーわーわーわーわーわーわーわーわー!!

 とにかく、今世紀始まって以来の、
大パニックになっていたのである。
(もっと、詳細に記述したいとは思うのだが、めんどくさいし(おぃ。
(あ、どっちかって言うと、そんな能力もないがたぶん正解。
(ので、だいぶ省略(ひ。



 だが、
だが、
だが、
だが、
だが、
だが、
だが、
そんなパニックにおちいる人たちをしりめに、
果敢にアナホルン星人に近づいてゆく人物があった。

 「ええ~とおおお~。アナホルン星人さま」

「うん?何だ地球人」

「ええ~とおおお~。アナホルン星人さま。わたくしこういう者です」

 そういって、その人物は、恐る恐るアナホルン星人に名刺を差し出した。
アナホルン星人は律儀にもお辞儀しながらその名刺を受け取った。

 「なになに、大日本大高速道路株式会社、第8東名高速道路計画、富士山貫通トンネル工事担当、営業第23部課長。山堀真面目」

「はい、はい、そういう者です」

「ええとお~。その山堀さんが、遥か3980億光年先のはくちょう座網状星雲NGC6992-5系第5惑星アナホルンナーから地球を征服にやってきたアナホルン星人のわたくしに何の用でしょうか?」

 なんとなく、名刺を受け取ってしまうと、丁寧になってしまう遥か3980億光年先のはくちょう座網状星雲NGC6992-5系第5惑星アナホルンナーから地球を征服にやってきたアナホルン星人であった(何故?
 
 その遥か3980億光年先のはくちょう座網状星雲NGC6992-5系第5惑星アナホルンナーから地球を征服にやってきたアナホルン星人の対応のよさに気を良くしたのか、大日本大高速道路株式会社、第8東名高速道路計画、富士山貫通トンネル工事担当、営業第23部課長。山堀真面目はことばを続けた。

 「ええとお~。私共の大日本大高速道路株式会社の第8東名高速道路計画の富士山貫通トンネル工事はですね、とても難工事でありましてですね、着工から5年経ちました今でもですね、なかなか完成のみとうしが立たないような状況でしてですね。それも、これもですね、富士山の下の地下においてはですね、もう、これまた、予想もできないようなことが、多々多発しましてですね。それまた、もう、大変なんです」

「はあ、そうですか。それはなにか大変ですね」

「そうなんですよ。とても大変なんです」

「だから?」

「ええと、意を決して単刀直入に申し上げます」

「はあ」

「アナホルン星人さまのガンマ線バーストチャンドラセカール限界により、バルマー系列に属する輝線を用いエネルギー準位10.2eVにある電子軌道 (量子数2) にそれよりもエネルギー準位が高い軌道から電子が遷移したことにより放出された光子に由来する量子数3の電子軌道から遷移した電子を持って最もエネルギーが小さく(波長が長く)、Hα線に属し、量子数4からの電子はHβ線、量子数5からの電子はHγ線に相当する光子を放出しえる、量子数1への遷移、つまり基底状態への遷移によって放出される光子によって、バルマー系列による光子よりも高いエネルギーをもつ遷移による輝線をライマン系列を量子数3への遷移によって放出された光子で可視光よりも波長が長くなる量子数4への遷移によるブラケット系列、量子数5への系列をプント系列を使い。ええと、あまりに長いので、通称アナホルン光線でわたくしども大日本大高速道路株式会社の第8東名高速道路計画の富士山貫通トンネル工事を手伝って頂けないでしょうかっ?」

(っか、一回しか言ってないのによく覚えたな、そんな長く意味不明の光線名)

「はあ?」

「ああ、ええ、とおお、あなた様のそのアナホルン光線でトンネル工事を手伝って貰えないでしょうか?」


 そう、そう、
遥か3980億光年先のはくちょう座網状星雲NGC6992-5系第5惑星アナホルンナーから地球を征服にやってきたアナホルン星人の降り立った惑星は、
川を見れば橋をかけ、山を見ればトンネルを掘る。
そんな惑星だったのである。


 そんなこんなで、
アナホルン星人、
地球名ジョーンズは、
大日本大高速道路株式会社の第8東名高速道路計画の富士山貫通トンネル工事を手伝うことになったのである。

 っか、
あまりにも、
その経緯を、
省略してるんぢゃねぇ。
と文句も入るかもしれないが、
そこは、
それ、
書き手と読み手の阿吽の呼吸という事で理解してください(おぃ。



 だが、大日本大高速道路株式会社の第8東名高速道路計画の富士山貫通トンネル工事はほんとに難工事であった。
富士山地下の硬い地盤と戦い、あるときは溶岩流とも戦い、あるときは地下水が突如湧き出し、落盤事故にも幾度となく襲われ、遥か3980億光年先のはくちょう座網状星雲NGC6992-5系第5惑星アナホルンナーから地球を征服にやってきたアナホルン星人、地球名ジョーンズも死にそうになるこも多々あった。
だが、
だが、
なぜか、
遥か3980億光年先のはくちょう座網状星雲NGC6992-5系第5惑星アナホルンナーから地球を征服にやってきたアナホルン星人、地球名ジョーンズはとてもとても頑張った。
理由はよくわからない、
なにかが、
なにかが、
遥か3980億光年先のはくちょう座網状星雲NGC6992-5系第5惑星アナホルンナーから地球を征服にやってきたアナホルン星人、地球名ジョーンズを突き動かしたのであろう。



 そして、
遥か3980億光年先のはくちょう座網状星雲NGC6992-5系第5惑星アナホルンナーから地球を征服にやってきたアナホルン星人、地球名ジョーンズが、大日本大高速道路株式会社の第8東名高速道路計画の富士山貫通トンネル工事に参加して3年の月日が流れた。

 「最後のガンマ線バーストチャンドラセカール限界により、バルマー系列に属する輝線を用いエネルギー準位10.2eVにある電子軌道 (量子数2) にそれよりもエネルギー準位が高い軌道から電子が遷移したことにより放出された光子に由来する量子数3の電子軌道から遷移した電子を持って最もエネルギーが小さく(波長が長く)、Hα線に属し、量子数4からの電子はHβ線、量子数5からの電子はHγ線に相当する光子を放出しえる、量子数1への遷移、つまり基底状態への遷移によって放出される光子によって、バルマー系列による光子よりも高いエネルギーをもつ遷移による輝線をライマン系列を量子数3への遷移によって放出された光子で可視光よりも波長が長くなる量子数4への遷移によるブラケット系列、量子数5への系列をプント系列を使い。ええと、あまりに長いので、通称アナホルン光線だ。ジョーンズ、頼むぞ!」




「ハッパ!アナホルン光線!」




 どっかんずがががっ!

どかんがっちゃんっ!!

びびびっずばあああ!!

くぐがくがれうがうらう!!

びーーーーーーーーんん!



 ついに、ついに、
大日本大高速道路株式会社の第8東名高速道路計画の富士山貫通トンネルが貫通したのである。


 「やったーーーーーー!!貫通だ!」

「やった!!!!!」

「ばんざい!!ばんざい!!」

「ばんざい!!」

「ジョーンズよく頑張ってくれた!」


 遥か3980億光年先のはくちょう座網状星雲NGC6992-5系第5惑星アナホルンナーから地球を征服にやってきたアナホルン星人、地球名ジョーンズ。
 その、ガンマ線バーストチャンドラセカール限界により、バルマー系列に属する輝線を用いエネルギー準位10.2eVにある電子軌道 (量子数2) にそれよりもエネルギー準位が高い軌道から電子が遷移したことにより放出された光子に由来する量子数3の電子軌道から遷移した電子を持って最もエネルギーが小さく(波長が長く)、Hα線に属し、量子数4からの電子はHβ線、量子数5からの電子はHγ線に相当する光子を放出しえる、量子数1への遷移、つまり基底状態への遷移によって放出される光子によって、バルマー系列による光子よりも高いエネルギーをもつ遷移による輝線をライマン系列を量子数3への遷移によって放出された光子で可視光よりも波長が長くなる量子数4への遷移によるブラケット系列、量子数5への系列をプント系列を使い。ええと、あまりに長いので、通称アナホルン光線は、今まで、ただ、ただ、惑星を征服する為だけに使われてきた。
 だが、だが、
この地球に降り立って、
初めて、
初めて、
その、ガンマ線バーストチャンドラセカール限界により、バルマー系列に属する輝線を用いエネルギー準位10.2eVにある電子軌道 (量子数2) にそれよりもエネルギー準位が高い軌道から電子が遷移したことにより放出された光子に由来する量子数3の電子軌道から遷移した電子を持って最もエネルギーが小さく(波長が長く)、Hα線に属し、量子数4からの電子はHβ線、量子数5からの電子はHγ線に相当する光子を放出しえる、量子数1への遷移、つまり基底状態への遷移によって放出される光子によって、バルマー系列による光子よりも高いエネルギーをもつ遷移による輝線をライマン系列を量子数3への遷移によって放出された光子で可視光よりも波長が長くなる量子数4への遷移によるブラケット系列、量子数5への系列をプント系列を使い。ええと、あまりに長いので、通称アナホルン光線が、
征服以外の目的に使われたのだ。

 「今までの、俺の生き方は何だったのだ。ただ、ただ、惑星を征服することだけに一生を捧げて」

「こんな、こんな、役にたつことが、ガンマ線バーストチャンドラセカール限界により、バルマー系列に属する輝線を用いエネルギー準位10.2eVにある電子軌道 (量子数2) にそれよりもエネルギー準位が高い軌道から電子が遷移したことにより放出された光子に由来する量子数3の電子軌道から遷移した電子を持って最もエネルギーが小さく(波長が長く)、Hα線に属し、量子数4からの電子はHβ線、量子数5からの電子はHγ線に相当する光子を放出しえる、量子数1への遷移、つまり基底状態への遷移によって放出される光子によって、バルマー系列による光子よりも高いエネルギーをもつ遷移による輝線をライマン系列を量子数3への遷移によって放出された光子で可視光よりも波長が長くなる量子数4への遷移によるブラケット系列、量子数5への系列をプント系列を使い。ええと、あまりに長いので、通称アナホルン光線にあったなんて……」

 遥か3980億光年先のはくちょう座網状星雲NGC6992-5系第5惑星アナホルンナーから地球を征服にやってきたアナホルン星人、地球名ジョーンズの目に涙が溢れた。

 遥か3980億光年先のはくちょう座網状星雲NGC6992-5系第5惑星アナホルンナーから地球を征服にやってきたアナホルン星人、地球名ジョーンズ。

本当の、

本当の、

本当の、

自分が、

見えた、

瞬間であった。






 「バンザ~イ!!」

風の中のすばる♪

「バンザ~イ!!」

砂の中の銀河♪

「バンザ~イ!!」

みんな何処に行った♪

「バンザ~イ!!」

見送られることもなく♪

「バンザ~イ!!」

草原のペガサス♪

「バンザ~イ!!」

街角のヴィーナス♪
 
「バンザ~イ!!」

みんな何処に行った♪

「バンザ~イ!!」

見守られることもなく♪

地上にある星を誰も覚えていない♪

人は空ばかり見てる♪

つばめよ高い空から教えてよ♪

地上の星を♪

つばめよ地上の星は♪

今、何処にあるのだろうーーーーーーーーーー♪










-終-








■□■□■□■□■□【トラバでボケましょうテンプレ】■□■□■□■□■□
【ルール】
参加:
 お題の記事に対してトラバしてボケて下さい。
 締切りは1つのお題に対し30トラバつく、もしくは2008年9月7日(日)23:59まで
 1つのお題に対しては1人1トラバ(1ネタ)とします。
 お題が変われば何度でも参加OKです。

チャンプ:
 お題を出した人が独断で審査しチャンプ(大賞)を決めます。
 チャンプになったら王様です。以下の特典と栄誉が行使できます。
  1.お題を出す
  2.言いたい放題な審査をする
  3.次のチャンプを決める
 何か困ったことがありましたら開催事務局までどうぞ。

企画終了条件:
 みんなが飽きるまで、もしくは開催事務局が終了宣言を告知した時です。

参加条件
 特になし!
 ※ 以下あれば尚可!!
 ブログをもっている。あるいはこれから作成する。
 トラックバック機能が使える。

 ※誰でも参加出来るようにこのテンプレを記事の最後にコピペして下さい。

 企画元     毎日が送りバント http://earll73.exblog.jp/
 開催事務局  ボケトラの穴     http://trana88.exblog.jp/
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by katuo0076 | 2008-09-01 22:36 | トラバでボケましょう
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