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昭和の歌。

じーさんのみぎ手のひらがだだこねるテレビをはたく夕飯のころ

手作りのトーチをぎゅっとにぎりしめわらう子どものモノクロ写真

あいすべき時代をすこしかいまみて昭和64年生まれのぼくたち


*


ひさしぶりに、
NHK土曜の夜はケータイ短歌。
3月1日の企画 「昭和短歌」 に投稿してみたのだが、歌人は笹さんだし。
でも、今頃明日の分投稿してて間に合うのだろうかっ……。
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by katuo0076 | 2008-02-29 10:44 | 富田林薫
ひとさらい。
 『ひとさらい』 は、笹井宏之さんの第一歌集のタイトルである。

ひとさらい。

ぢつは、はじめてこのタイトルを目にしたとき、

わたしは、少々の違和感を覚えたのです。

ある一定の年代以上のひとからすると、

この言葉、

ひとさらい。

少々負のイメージを持つのではないだろうか。

そう、子どもの頃、夜遅くまで遊んでいると 「ひとさらいが来て連れて行かれるぞ」

なんて、じいちゃんや、ばーちゃんに聞かされたことがある年代の人たちには。

うううん、

でも、

何か別のべつの意味があるのだろうな。

おそらく、

たぶん。

そんな思いを感じつつ、わたしは歌集の頁をめくりました。


 ささいさんの歌をはじめてみたのは、かんたん短歌blogでした。

そう、その頃、わたしも短歌をつくり始めたばっかりで、

・すみませんm(__)m私ごときが運命背負いイスカンダルへ旅立っちゃって

・「愛してる」って今更チョッピリ恥ずかしいから「鮎してる」じゃダメですか

なんて、歌をつくっては、せっせと投稿していたものでした。

あ、わたしのことは、別にいいのでした……。


 かんたん短歌blogに投稿されるささいさんの歌はその頃から、

なんか言葉がやさしく光っているそんな気がしていました。

・すじすじのうちわの狭い部分からのぞいた愛という愛ぜんぶ

・くぎ抜きで君を抜いたらそのあとの愛が縦穴状で鋭い

・それはもう「またね」も聞こえないくらい雨降ってます ドア閉まります

なんかこのひととてもすごいといつも思っていました。


 そんなささいさんの歌をもっともっとわたしに印象付けたのは、

第4回歌葉新人賞の受賞作品 「数えてゆけば会えます」 でした。

・「はなびら」と点字をなぞる ああ、これは桜の可能性が大きい

・拾ったら手紙のようで開いたらあなたのようでもう見れません

・ひなたにはあなたをおいてぶらんこの鎖をひとつ残らずとばす

・この森で軍手を売って暮らしたい まちがえて図書館を建てたい


 うん、そう、それは、ひとつの衝撃でした。

なんと言っていいのか、

またしてもわたしに表現能力がないのでむつかしいのですが、

すべての歌の底に、一貫して、

やさしさ、ひかり、ねがい、いのり。

そんなものが流れる太い筋のようなものを感じました。

そんな歌たちに、わたしは、とてもとても共感しました。

そして、その後のわたしの歌に間違いなく大きな影響を与えてくれました。


 ささいさんの歌はときとして言葉が飛躍します。

でも、その飛躍がふしぎなことにしっくりきます。

・水びたしの灰色猫が現れて流星の尾に噛みつくところ

・ねむらないただ一本の樹となってあなたのワンピースに実を落とす

短歌をはじめたばっかりのひとが同じようなことをやったとしたら、

たぶん、意味不明になるのだと思います。

やはり、歌の底に一貫として流れる、ささいさんの思い。

これが、飛躍する言葉をちゃんとあるべき場所に着地させているのだと思います。

・風という名前をつけてあげました それから彼を見ないのですが

・雨ひかり雨ふることもふっていることも忘れてあなたは眠る


 そして、

タイトルの、

ひとさらい。

なんとなくではあるのだが、

歌集を読みおえて考えてみた。

ひとさらいは、ひと浚いではないのだろうか。

浚う。

みな底に沈んでしまった人々の魂をやさしく浚ってはさらってはひかりのもとに届けたい。

そんなささいさんの願い祈りが込められているのではないだろうか(?

・日時計のまわりでわらを編んでいるいのちがついにかたちをとった

・それは世界中のデッキチェアがたたまれてしまうほどのあかるさでした

と、

思いました。




*




 そんな、感じの笹井宏之さんの歌集 『ひとさらい』 は、

【歌葉】で売っています。

いままで、歌集とかよんだことがないよなひとも手にとってみてもよかと思います。

ほんとうに。
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by katuo0076 | 2008-02-27 21:17
【はんぶん】 性格メーカー 【萌】 。

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あまりにも、期待どうりの結果が出てしまいまして、これはとてもとてもスゴイシステムだと思わざるを得ません(何。




■自戒録 by hito von Frizburgさま。【ほとんど】 性格メーカー 【愛】よりトラックバック。

[性格メーカー]
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by katuo0076 | 2008-02-23 17:24
キングギドラの歌。

みぎ首の恋の悩みを真剣に聞いてどうするまんなかの首

金属のつばさはおもく深海に空を失くしたメカキングギドラ

投げやりな右のシッポの行動をなだめるように左のシッポ

黄金のうろこをちらす戦いのあとにむらがるひろうひとたち

三つ首で協力すればゴジラにも勝てるはずだと毛利元就
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by katuo0076 | 2008-02-21 17:43 | 富田林薫
モスラの歌。

歌声にひかれるように漆黒の海をわたった 刻限をまつ

想いからあなたを包み込むように東京タワーに巨大な繭を

明け方の緑の島のうたごえが途切れぬように守護神となる

時はきてあなたにむけて羽ばたきのきらきら光る鱗粉をもつ

空の子の羽根のありかを知るために私は繭に籠もるのでしょう
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by katuo0076 | 2008-02-19 12:56 | 富田林薫
DM。

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 NEW Fiat 500。

3月15日デビューだそうです。

かわいいですね。

そう、

そう、

とても、

とっても、

興味はあるのでぐあ。

ええ~と。

今、

そう、

そう、

とても、

とても、

いま。

クルマ買い換える余裕など御座いません。

(買い換えて一年もたってませんから……。

っか、

んあんで、

そんな、

わたしに、

DMなんぞ送って送ってくるのかっ?

フィアットグループオートモービルズジャパンさん?

とっ、

思ってよく見たら、

前のクルマ、

プジョーの時にメンテしてもらってた会社のところでした。

いつの間にプジョーから、

フィアットの販売店になったのですか?

まあ、

今の世、猫の目のようにめまぐるしく動いてますから、

そんな事もあるのでしょうね。

川は流れてどこどこ行くのお♪(何。

でも、

3年後に中古車でこなれた価格になったら考えます(ですか?

色は黄色でルパン三世を気取ってみたいです(できたら。

あ、

ルパン三世は旧フィアット500でしたね。

すみません。

でも、

「くっそぉ、一足遅かったかぁ!ルパンめ、まんまと盗みおって!」

「いいえ、あの方は何も盗らなかったわ。私のために戦ってくださったんです」

「いや、奴はとんでもないものを盗んでいきました」

「?」

「あなたの心です」

「はい」

by 銭形警部(何。
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by katuo0076 | 2008-02-18 22:03
ええとてもデリケートなものなのでチョー丁寧に扱って欲しいと言うことですおそらくたぶん。

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 ■パーツ。ヒレが細かいです。
 ■音声。ごくまれに意味不明に「あぃぅ」って言います。
 ■臭い。まあ、生臭いです。
 ■アルコール。好きです(ビール)。
 ■変質。まあ、ある意味変質です。
 ■炎。熱いココロがあるので(ぇ?
 ■水。どうしても惹かれるのです。
 ■綿棒。不得意です。
 ■汚いところ。整理整頓が好きなので。
 ■家の中以外。室内芸術派なので。
 ■黙って少し様子。まあ無口なので。
 ■病院。苦手なのですがっ……。


*


ねんそ氏よりトラックバック

取扱説明書メーカー
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by katuo0076 | 2008-02-13 21:32
白物家電の歌。

三分でできあがる恋もありますとかなしいうそをつく電子レンジ

たぶんもうなくしてしまった感情をブラウン管にやきつけるテレビ

ばらばらにとびちった記憶のために吸引力の衰えない掃除機を

これいじょう惑わさないで真夜中の全自動洗濯乾燥機のほてり

どこまでもいてつく街にいだかれて白いしろい冷蔵庫としてくらす
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by katuo0076 | 2008-02-12 12:43 | 富田林薫
平熱ボタン。

 団塊の世代。戦後のベビーブームに生まれ、学生運動なんかも経験して、高度成長期を支え、バブル崩壊によって失望した世代。そんな時代と世代は高熱だったのかもしれない。そして、熱湯がいずれは水になる様に、時代と世代は平熱へと移行していった。団塊の世代からは、情熱もなくつまらない時代と世代と言われるのかもしれない。そして、僕たちもそう思っているのかもしれない。


 伊勢谷小枝子さんの第一歌集「平熱ボタン」はそんな時代と世代と象徴するかのように始まる。


 ・なにごとも起こらなかった日の空の記憶と同じ空の日のこと

 ・平熱の高い獣のふりをして本能のまますればよかった

 ・常習の薬の効果はもうなくて暗示を1錠ずつ摂取する


 諦めと言っていいのだろうか?熱くなる事も逆に冷たくなる事も出来ない。今を今の平熱で受けとめる事。其れが平熱ボタンなのかもしれない。


 だが、読み進めるうちにそんな平熱ボタンの中に微妙な差異が散りばめられている事に気がつく。


 ・まばたきのあいだに深く祈ったり呪ったりして わりといそがしい

 ・そんな骨なんで大事に持ってるの 言われて気づくまで気づかない


 前向きではないと思うのだが、不思議な事に哀しみは漂って来ない。


 ・この場所がいつか陸地になったとき化石の私が掘り出されたい

 ・鋼鉄のメダルをもらい堂々と猫背で生きる権利をもらう

 ・太平洋横断光ケーブルをたどっていけばもう迷わない


 そして、これらの歌は平熱ではないと思う。

そう、微妙な微熱?

平熱ボタンの中の微熱?

 「平熱ボタン」は、今の平熱の時代と世代の中にも、日々ちょっとした微熱があるのでは無いか? 昨日と違う微熱があるのでは無いか?

そんな問い掛けを(もしかしたら)してくれている。

平熱のなかの微熱を感じとれる歌集なのかもしれない。



 最後に「平熱ボタン」中でわたしの好きな歌を。

 ・しばらくは読まない本にはさんでは見つけたときに あーあー と言う

 ・「むわむわ」はぬくもりの残るスリッパを履いてしまったときの擬態語


*


キサラギウタさま。平熱ボタン

夢のまた夢さま。「北からの風」
からtrackback。
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by katuo0076 | 2008-02-11 12:55
メカゴジラの歌。

負の為の存在としてメカゴジラ 涙腺にあふれるオイルを拭う

夕虹がきれいなほどに硬直のからだは軋む わたしメカゴジラ

ちっぽけなプライドかもねきらきらと輝くようにメカゴジラ 牙

夕暮れの東京タワーを破壊しろ わたしのなかのメカゴジラの疼き

今とてもメカゴジラしてて無敵よ無敵 わたしの殻を砕いて下さい

ぐだぐだの言い訳なんか聞きたくない 今、逆襲のメカゴジラになる
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by katuo0076 | 2008-02-09 11:19 | 富田林薫