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歴史探訪
1752年夏・・・
ベンジャミンは雷雲たなびくボストン郊外の丘の上に立っていた。

「風よ吹け!嵐を来たれ!」

「あの、ベンジャミンさん危ないです」

「何を言うのだ!全ては科学の発展のため!」

「いや、だからフランスで死んじゃいましたから」

「知ってるっ!」

「やめましょうよっ・・・」

「いや、駄目だ!この実験が成功すれば雷は電気である事が証明されるのだ」

「ああ、でも、感電したくないし・・・」

「何を言う感電が怖くて関東電気保安協会が勤まるかっ!」

「関係ないし・・・」

「おおっ!来たぞっ!来たぞっ!雨だっ!」

「傘差していいですか・・・」

「駄目だ!春雨じゃ濡れてまいろう」

「夏です!それに、アメリカ人でしょ!」

「ええぃ!細かい事にうるさいやつだ!」

「一応突っ込み役ですから・・・」

「それに、傘を差すと其処に雷が落ちるかもしれん」

「あっ、そうでしたね。ご忠告ありがとうございます」

「いや、落ちるのはこの凧じゃないといかんのだ!」

「あら・・・・・・・・」

「おおっ!あの雲だっ!雷雲だ!サンダーああああああああ!!」

「つか・・・アブナイ人???」

「ええぃ!助手!今だ!!凧持って走れっ!」

「やっぱ、やめませんか・・・」

「四の五の言うな!走れっ!シルバー!はいよぉ~!」

「違うって・・・」

「おおっ!あの雲!あの雲の下に凧を上手く持っていくのだ!」

「へいへい・・・」

「そうだっ!うん!もっと上だ!」

「へい・・・」

「そっ!左!」

「へい・・・」

「あっ!右!」

「ほぃ・・・」

「うへ!下!」

「はぃ・・・」






ビカっ!





どっかんんああんん!







「おおっ!落ちた!」

「うは・・・危ない、危ない・・」

「あああ~・・・ちょっとずれてたなああ~」

「いや、ずれてていいですてって・・・」

「うんんんん・・・残念!もっと!この位置にサンダーが落ちてくれればっ!・・・」








「なぬ!!!!」








「どうした?助手のアントニオっ!」









「この位置にサンダーが落ちて・・・」








「この位置にサンダーが落ちて・・・」










「位置にサンダーが・・・」











「いちにサンダー・・・」











「いち・に・サン・ダー・・・」











「1!・2!・3!・ダー・・・」














「1!






2!!






3!!!







ダァーーーーー!!」











助手のアントニオってっ・・・・・。









アントニオ猪木かよ!










注)ベンジャミン・フランクリン(Benjamin Franklin, 1706年 1月6日 - 1790年 4月17日 )
アメリカ合衆国 の政治家 、外交官 、著述家 、物理学者 、気象学者。

ライデン瓶の実験を知り、電気に興味を持つ。自ら研究を行い、電気にはプラスとマイナスがあるという仮説を立てた。この主張は後に認められた。
雷 の中で糸にライデン瓶をつけて凧をあげ、わざと落雷させた。ライデン瓶を持ち帰って検査すると帯電しており、雷が電気 であることを証明した。
また、雷の電気はプラスとマイナスの両方があることも確認した。
この逸話は有名になったが、同じような実験をしようとして命を落とす者が出、現在はあまり紹介されない。
フランクリンはこれらの電気の研究結果をまとめて王立協会 に送り、論文発表した。
王立協会はフランクリンを会員にした。
アメリカ独立の際、独立宣言に最初に署名した5人の政治家のうちの1人である。
フランクリンの葬儀は国葬とされた。
by katuo0076 | 2005-03-31 13:13
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